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外来患者さんへのサービス業務②

前項では初診受付を例に説明しましたが、再来受付の場合、規模の大きな病院の多くは自動受付機があるので、より簡単になります。再来患者が自動受付機に診察券を入れると、受診票が自動的に出てきます。医療事務側のコンピュータでは外来基本伝票が発行されるので、それを見てカルテ出しを行います。受付以降の診察科への案内や会計などは、初診患者と同様に行います。ただし、再来患者の場合は、その月の最初の受診日に保険証の確認を行います。患者が最後に通る会計窓口では、医師によって診療内容などが記入された会計カードを元に、患者の負担金額を計算します。計算は、ほぼ2年おきに改訂される診療報酬点数表を見ながら行います。医療事務スタッフは、診療報酬点数表に基づいて診療行為の点数を割り出し、カルテ内の決められた箇所に転記し、それをさらに足して、患者が入っている医療保険に応じて料金化します。

診療報酬点数表とは

診療報酬点数表は、社会保険や国民健康保険などの種類に関係なく診療報酬計算の元になるもので、医科点数表、歯科点数表、調剤点数表の三種類があり、それぞれの医療機関で使われています。各点数表は、初診料や再診料、入院料といった診療の基礎的な料金「基本診療料」と、検査や投薬、注射、手術などの「特掲診療料」の二つの章に分かれており、会計ではこの二つを合わせて計算し、患者の負担金額を計算します。