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医療事務の職場⑤ 大学病院

大学病院などの大きな病院では組織が細分化されており、医療事務は事務部門の医事課に所属します。病院によっては、医事課の中でさらにカルテを管理する医療情報管理室などに分けられる場合があります。大きな病院では1日の平均患者数は300人を超えます。外来受付から診療終了後の医療費の算定、会計までを担当する医療事務スタッフは、患者と接する機会がもっとも多く、病院のイメージを左右する重要なポジションと言えます。また、近年大学病院などの大きな病院ではオーダリングシステムを導入するところが増えており、医師が診療内容をコンピュータに入力することによって院内LANで看護部や検査部などに伝わると同時に、医事会計コンピュータにも自動的に伝わり診療報酬の算定、一部負担金の算定も瞬時に行われます。ただし、診療側の入力漏れがないかをチェックすることも医療事務スタッフの重要な役割です。

大病院で求められる専門職種

分業化が進む大病院の医療事務には、配属される部署に応じた専門性が求められます。規模の大きい病院ならではの特徴的な専門職種がいくつかあり、たとえば「医療秘書」は、医師や看護師、病院長をはじめとする管理職のもと、スケジュール管理などさまざまなサポートを行います。ほかにも、看護師の事務的なサポートなどを行う「病棟クラーク」や、膨大な量のカルテを効率良く管理する「医療情報管理」などの専門職種があります。