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医療事務の今後

高齢化による患者数の増加や医療事務の専門化、医療保険制度改正などによって、医療事務に期待されることはますます増えてきています。高齢者が増えると患者数も増え、介護保険制度の対象者も増えるため、患者に直接請求する診療費よりもはるかに多い費用を保険者に請求する必要があります。医療施設の収益に関わる診療報酬請求業務を行う医療事務スタッフは、医療機関の要として活躍が期待されます。また、現在多数ある医療事務の仕事を細分化して専門性を高め、合理化して患者へのサービスに還元しようという動きがあります。保険者側でも診療報酬の過誤請求を防ぐためにレセプト点検業務のみを専門に担当する人材のニーズが高まっています。そして、混合診療の問題などを含めた医療保険制度の抜本的な見直しがされようとしており、今後の改正に伴い医療事務の仕事がより複雑化するため、迅速に対応することが求められています。

アウトソーシングでより働きやすくなる

医療機関では、経営の合理化を図るために、医療事務の仕事の中でも特にレセプション業務をアウトソーシング(外部委託)するケースが増加しています。そのため、医療事務代行業や派遣会社などでも医療事務のスキルを持つ人のニーズが高まっており、働き方がより多様化しつつあります。また、派遣会社ではレセプト業務を指導できる人材を医療機関へ派遣することもあるので、医療事務のスペシャリストになれば活躍の場がさらに広がるでしょう。